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近世史Ⅱゼミ(松浦 光修)

教員紹介

テーマ・講義目的

 かって「思想史は歴史学の中に入らない」と、いわれた時期があります。なるほど思想史学は、歴史学の他の分野とは、かなり様子がちがうでしょう。そこには、文学的な感性が必要とされる場合もあるでしょうし、哲学的な思索が必要とされる場合もあります。しかし、だからこそ思想史学こそは歴史の広野を流れて大洋に注ぐ一筋の本流」(伊東多三郎氏『草奔の国学』)という見かたもできるのではないでしょうか。ともすれば、こまかい文献研究に終始してしまいがちな現代の歴史学に、歴史学本来の生き生きとした喜びを取りもどす鍵は、あんがい思想史学の中にあるのではないか、とさえ私は思う時があります。
 しかし人々の「不信感」にも理由があるでしょう。その一つが「実証性の不足」です。その論文に、どれほど精緻な理論が構築されていても、それが、たんなる研究者の主観の“影”に過ぎないのであれば、それは歴史学とは似て非なるものといわざるをえません。ですから、この演習では、幕末の志士、思想家の遺文をテキストとしつつ、思想的な分析と文献学的な実証という、二つの能力を養うことを目的に掲げたいと思います。

<演習で取り上げる予定の史料>
  1. 会沢正志斎「新論(序)」(文政八年)
  2. 藤田東湖「和文天祥正気歌」(弘化二年)
  3. 西郷隆盛書簡(安政元年七月)
  4. 吉田松陰「士規七則」(安政二年正月)
  5. 吉田松陰「松下村塾記」(安政二年)
  6. 橋本左内書簡(安政四年)
  7. 真木保臣撰「大夢記」(安政五年)
  8. 西郷隆盛書簡(安政五年)
  9. 吉田松陰書簡(安政六年)
  10. 吉田松陰書簡(安政六年)
  11. 吉田松陰『留魂録』(安政六年)
  12. 久坂玄瑞書簡(文久二年)
  13. 西郷隆盛書簡(文久三年)
  14. 森有礼書簡(明治二年一月)
  15. 西郷隆盛「横山安武碑文」(明治五年)
  16. 西郷隆盛「遣韓施設決定始末」(明治六年)
<その他、演習中、とりあげる予定の人物>
  1. 孝明天皇
  2. 明治天皇
  3. 有馬新七
  4. 松平春嶽
  5. 勝海舟
  6. 島津斉彬
  7. 久坂玄瑞
  8. 井伊直弼
<平成十九年度卒論題目(抄)>
  1. 「赤穂事件の研究」
  2. 「高杉晋作の研究」
  3. 「神宮東京御動座問題に関する研究」
  4. 「手島堵庵の教導方法」
  5. 「三島由紀夫の国防思想」
  6. 「吉田稔麿の研究」
  7. 「幕末における江戸庶民の性道徳」
  8. 「金光教成立史の研究」
  9. 「孝明天皇と伊勢神宮」
  10. 「日柳燕石の尊王思想」
  11. 「明治天皇の御制について」
  12. 「大久保春野の研究」

もっと詳しく 「国史学演習CⅡ」 「国史学特殊演習CⅡ」

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